カテゴリー別アーカイブ: コンピューター

【備忘録】常駐ソフトを使い、あらゆるアプリケーションでgoogle翻訳を使う

Crow Translate

Crow Translateはgoogle翻訳のAPIを使ってあらゆるアプリで翻訳を行うことができるアプリケーションです。

Linuxとwindowsの両方に対応しています。
常駐している状態で、以下のキーを押すと、翻訳および読み上げを行うことができます。

キー動作
Ctrl + Alt + E選択したテキストの翻訳
Ctrl + Alt + S選択したテキストの読み上げ
Ctrl + Alt + F選択したテキストを翻訳して読み上げ
Ctrl + Alt + G選択したテキストの読み上げの中止
Ctrl + Alt + Cメイン・ウインドウの表示

メイン・ウインドウを表示した状態でもテキストを貼り付けて翻訳することができます。

【備忘録】常駐ソフトでJumper EZbook 3 Plusの使い勝手を向上

今回は、Jumper EZbook 3 Plusの使い勝手を向上させる、つまりは、windowsマシンの使い勝手を向上させる常駐ソフトを備忘録として記しておく。

Alt+Tabの置き換え

VistaSwitcher
常駐ソフト。標準の[Alt]+[Tab]よりタスクが見やすい。設定で変更可能な項目も少なくない。

IMEのON/OFF

alt-ime-ahk
常駐ソフト。英語キーボードの右[Alt]で日本語IMEのON、左[Alt]でOFFが行える。単独のキーでしかもホームポジションでちょうど親指で操作可能なため、非常に便利。[Alt]を放すときに作動するので、通常の[Alt]の操作にはほとんど干渉しない([Alt]単独の操作の場合は、こちらが優先されてしまう)。

書式なしペースト

PureText
常駐ソフト。プレーンテキストの貼り付けは、Windowsの標準では[Shift]+[Ctrl]+[V] で、なかなかに押しにくい。これを[Windows]+[V]でできるようにする。キーはカスタマイズ可能。
私は、サイトで配布されているファイルを使っているが、ストアアプリ版もあるので、導入は簡単。

Jumper EZbook 3 Plus でRStudio server

ストアアプリ版のWindows Subsystem for Linux(以下、WSL)ubuntu18.04LTSが使える様になっていたので、その機能を使って、RStudio serverをインストールしてみました。

まず、ストアからubuntu18.04をインストールしました。しかし、それだけではエラーが出てしまいます。windowsの機能で、WSLが有効化されていないためでした。

そこで、「Windowsの機能の有効化または無効化」を開いて、WSLにチェックを入れます。

その後、ubuntu18.04を起動すると、インストール作業が進行し、WSLのubuntu18.04が使えるようになりました。
ユーザーネームとパスワードを設定して、ubuntuはOKです。
そこで、公式の手順の手順に従って、Rをインストールしました。

sudo apt-get update
sudo apt-get install r-base

続いて、RStudio serverをインストール。

sudo apt-get install gdebi-core
wget https://download2.rstudio.org/rstudio-server-1.1.456-amd64.deb
sudo gdebi rstudio-server-1.1.456-amd64.deb

これで、RStudio serverが使用できるようになりました。
ブラウザーから http://localhost:8787 にアクセスするとRStudioの画面になります。

windows版のRStudio serverをそのまま使ってもいいのですが、文字コードの問題や、日本語入力の問題などがまだ少しあるようなので、この方法を使ってみました。

以前は、仮想マシンを設定して、と面倒だったのですが、ストアアプリでWSLのubuntuが使えるようになったことで、非常に楽にRStudio serverがwindowsで使えました。

Jumper EZbook 3 Plus 開封

Jumper EZbook 3 Plus

Amazonのタイムセールで「JumperEZbook 3 Plus」が約1万円引きで4万円を切っていたので、思わず購入してしまいました。ASUSのZenBook UX31Eにubuntuを入れて使っているので、こちらがメイン機とも言えますが、windowsマシンもなければないで困ることもあるので、まあいいかなと。

今回は開封編ということで、使用感は後日改めて投稿したいと思います。

amazonの過去から出した梱包状態

アマゾンの箱を開けると、白いビニール袋で密封されています。

箱の表面

非常に小さな箱です。

ロゴなども非常にシンプルです。こちらは表ですが、JUMPERのロゴはありません。「EZbook 3 Plus」という商品名が大きく書かれています。では企業名はというと、ウラ面と側面に書かれています。

箱のウラ面

内容物を見てみます。

ACアダプター

まず、箱を開けたところに入っている小箱の中にACアダプターが入っています。これも小さく、持ち運びに差し支えることはなさそうです。しかも今回は日本向けのプラグになっています。

ACアダプターの重さ

ACアダプターの重さを測ってみました。112gですから、やはり相当軽いです。

User Manual

ユーザーマニュアルが入っています。基本的な使い方が記されています。

User Manual

こちらも日本語のページがちゃんとあります。

キーボードシール

キーボードにかなを表示するためのシールも同梱されていました。しかし、ローマ字入力をするのであれば必要ないでしょう。

パネルトップ

こちらがパネルトップ。輸送時の保護フィルムは剥がした状態です。艶のない表面加工がされています。

本体の重さ

本体の重さをはかると、1316g。立たせるための「足」ははじめに差し引いているので、これが実測値です。仕様では1.3kgですからほぼ使用通りと言えます。

全体

ディスプレイを開いたところ。保護用のフィルムが挟まれています。

キーボード

キーボードはやや特殊な配列。通常であれば最上段にある「Pgup」などが右横に配列されていたり、なれるまで少し時間がかかりそう。特に右「Shift」が辛そう。ちなみに、「全角/半角」がないので、日本語入力のON/OFFは「Alt」+「`」です。

インジケーターランプ

ランプは電源、Capslock、NumLockです。

セットアップ画面

電源を入れるとセットアップが始まります。
中華系のPCやタブレットの紹介サイトでは、言語パックの追加で日本語化が可能という記事が多かったですが、今回のマシンは、はじめから日本語が選択できるようになっていました。これは非常に楽です。
このあとは、通常の日本語版ウインドウズと同じようにセットアップは進みます。

Touchpad blocker

タッチパッドブロッカーというアプリがデフォルトで、スタートアップに入っているようです。まあ、不要であれば後でアンインストールすればいいかと思います。

ウラ面

最後に、裏面です。こちらも非常にシンプル。ゴム足がやや大きいというか、高さがあるのが気になりますが、それ以外は気になるところはありません。左上はM.2スロットのカバーです。
3Sだとスピーカーの穴がありますが、3Plusはヒンジ部に回っているようで、ウラ面にはありません。

JASPとJAMOVI

JASPについて

JASPは、近年注目を浴びているフリーの統計解析ソフトウェアです。アムステルダム大学のEric-Jan Wagenmakersの研究室に由来を持ち、統計解析のデファクトスタンダードとも言えるSPSSのオルタナティブ、更には統計言語Rのオルタナティブを目指して開発されています。

その特徴としては、SPSSライクなGUIで分析が可能なこと、分析ダイアログを操作すると随時結果が自動的に出力されること、しかもそれがSPSS同等かそれ以上のAPAスタイル準拠のクオリティであること、さらに、古典的な統計手法だけではなくベイズ統計を比較的簡単に行うことができること、などが挙げられます。

勿論、SPSSやR同様に、Windows、Mac、linuxで使用することができます。

JASPのダウンロード
WindowsとMacについては、JASP公式サイト内のダウンロード・ページ(https://jasp-stats.org/download/)から入手可能です。

・Windows
「Windows XP and above」をクリックすると、インストーラーのダウンロードが始まります。
ダウンロード終了後、そのexeファイルを実行し、セキュリティ警告に「実行(はい)」で応えると、セットアップ・ウィザードが起動します。その後は指示に従っていけば、インストールが終了します。
・Mac
まずXQuartzをインストールする必要がありますが、JASPのダウンロード・ページの「XQuartz」の文字をクリックすればダウンロードできます。ダウンロードされたdmgファイルを実行して、インストールしてください。
Macの場合、現在(2017年5月2日)、「Sierra (10.12) and above」「El Capitan (10.11) and below」と、Sierra以降とEl Capitan以降とに分かれていますので、環境に合わせてダウンロードしてください。 ダウンロードされたdmgファイルを実行してインストールしてください。
・linux
パッケージがリリースされているのはUbuntu15.10以降とArch Linuxについてで、他のディストリビューションについては、Githubからソースコードを入手してビルドする必要があります。
ubuntuについては、

sudo add-apt-repository ppa:jasp-uva/jasp
sudo apt-get update
sudo apt-get install jasp

で、インストールすることが可能です。
また、一部Rの昨日を使用するのか、RとRのパッケージ(GPArotation,qgraph,RJSONIO,semTools)が要求されています。

Arch Linuxについては

git clone https://aur.archlinux.org/jasp-desktop-git.git
cd jasp-desktop-git
makepkg -si

で、インストールすることが可能です。
現在、JASPが実装している統計手法は、

  • 記述統計(Descriptive statistics)
  • 信頼性分析(Reliability analysis)
  • 二項検定(Binomial test) ― 頻度論/ベイズ統計
  • 分割表(Contingency tables) ― 頻度論/ベイズ統計
  • 対数線形回帰分析(Log-Linear Regression)  ― 頻度論/ベイズ統計 ※
  • 独立したサンプルのT検定(Independent Samples T-Test)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 対応のあるサンプルのT検定(Paired Samples T-Test)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 1サンプルのT検定(One Sample T-Test)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 分散分析(ANOVA)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 反復測定の分散分析(Repeated Measures ANOVA)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 共分散分析(ANCOVA)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 相関分析(Correlation)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 線形回帰分析(Linear Regression)  ― 頻度論/ベイズ統計
  • 主成分分析(Principal Component Analysis) ― 頻度論のみ
  • 探索的因子分析(Exploratory Factor Analysis)  ― 頻度論のみ
  • 構造方程式モデリング(Structural Equation Modeling, SEM) ― 頻度論のみ
  • 要約統計量(Summary Stats)  ― ベイズ統計のみ

とすでにかなり充実しています。

JAMOVIについて

JAMOVIは、JASPと同じく、フリーでオープンソースの統計ソフト。統計エンジンはRを使っており、JMAOVIの独自パッケージによる分析と、Rの標準的なパッケージによる分析の両方を行うことができ、そのRスクリプトを表示することも可能になっています。
しかも、独自パッケージは、単体でも公開されており、Rにインストールして使用することが可能です(https://www.jamovi.org/jmv/index.html)。

GUIや使用感は先述のJASPと酷似しており、JASPに慣れれば、JAMOVIは問題なく使用できるほど。
それもそのはずで、JAMOVIの開発メンバー3名は、JASPの開発メンバーでもあります。

要するに、JASPがベイズ統計に主軸をおいた開発をしているのに対して、より柔軟な統計手法の利用を目指して、JASPからフォークされたRベースの統計ソフトがJAMOVIということのようです(http://blog.efpsa.org/2017/03/23/introducing-jamovi-free-and-open-statistical-software-combining-ease-of-use-with-the-power-of-r/)。
同じように、RベースでGUIを備えた統計ソフトとしてはRKWardがありますが、現時点では、統計手法の種類の多さや編集機能の充実などRKWardの方が完成度は高いと言えます。
しかし、GUIの分かりやすさや、出力の見やすさなどを考えると、JAMOVIには期待が持てます。
JASP同様、変数を分析対象として選択するたびに、リアルタイムでAPAスタイル準拠の出力が更新されていくのは、すばらしいものです。

JAMOVIのインストール

インストールについては、JASP同様、win/Macとlinuxで異なります。
windowsとMacはダウンロードページ(https://www.jamovi.org/download.html)から、ファイルを入手してインストールします。

windowsはvista以降、Mac OSはMavericks(10.9)以降が対象になっていますから、たいていの場合は大丈夫だろうと思います。
linuxはubuntuのみで、16.04LTS、16.10、17.04が対象になっています。15.10以前のバージョンの場合は、アップデートの必要があります。

sudo add-apt-repository ppa:jonathon-love/jamovi
sudo apt update
sudo apt install jamovi

と、リポジトリにPPAを追加後にリストをアップデートし、インストールを行います。

オフィシャルサイトによると、JAMOVI 0.7.3で実装されている分析手法は以下の通り。

  • 記述統計(Descriptive statistics)
  • T検定(T-Tests)
  • 分散分析(ANOVA)
  • 反復測定の分散分析(Repeated Measures ANOVA)
  • 共分散分析(ANCOVA)
  • 多変量共分散分析(MANCOVA)
  • ノンパラメトリック分散分析(Non-parametric ANOVA’s)※2
  • 相関分析(Correlation)
  • 線形回帰分析(Linear Regression)
  • 二項検定(Binomial test)
  • 適合度検定(Goodness of fit)
  • 分割表(Contingency tables)
  • 信頼性分析(Reliability analysis)
  • 主成分分析(Principal Component Analysis)
  • 探索的因子分析(Exploratory Factor Analysis)

JASPに比べると、若干少なくなっています。ただ現在、予定として挙げられている追加機能として、

  • データ編集
  • プロット編集
  • 注釈機能
  • ロジスティック回帰分析
  • 対数線形回帰分析(※3)
  • 確証的因子分析

でがあるので、早晩追いつくことでしょう。ただ、どちらも、クラスター分析が含まれていないのが気になります。

ベースがRなので、T検定は、分布の正規性を仮定する(パラメトリックな)検定の中でも、等分散性を仮定するStudentのt検定ではなく、等分散性を仮定しないWelchのt検定ではないかと思われますが、これも未確認。
分布の正規性を仮定しない(ノンパラメトリックな)検定として、Mann-WhitneyのU検定(Wilcoxon rank-sum testとも)、Brunner-Munzelの検定も搭載されれば、ひとまずPSPPに取って代わるでしょう。

しかも、Rベースでオープンソースなので、自分でカスタマイズできるらしいです(https://dev.jamovi.org/tuts0101-getting-started.html)。

JASPともども、SPSSすら駆逐する統計ソフトになる可能性を秘めていると言えるでしょう。

参考資料

  • Sau-Chin Chen(2016). JASP~操作像SPSS的程序可重製統計開源軟體(http://scchen.com/Text/text_2016007/)
  • 難波修史,由比匠,神原広平,宮谷真人,中尾敬(2017). JASPによる心理学者のためのベイズ統計 広島大学心理学研究(16)
  • 宋財泫(2017-). JASP入門講座(http://www.jaysong.net/studyguide/jasp/)