月別アーカイブ: 1月 2014

【歳時記と落語】商売繁盛で笹持ってこい!

大阪では、1月9日から11日までは戎祭りです。9日が宵戎、10日は十日戎、11日は残り福ですな。堀川戎、今宮戎、西宮戎あたりがえらい人出ですが、大阪というと何というても今宮戎です。この大阪を代表する戎さん、耳が遠いという話があります。それで、願い事をする人は社殿の裏をどんどんと叩いたというんですな。何でこんな話になったかというと、戎さんは大阪に背中をむけてはる。本殿はそもそも南向きなんで、別に他意があるわけやないんですが、それがこちらを向いてくれヘンということで、「聞こえん人」やと言うた。それが耳が聞こえんと言うことになったというんです。
この十日戎が舞台になっているが、「蜆売り」です。大阪ではあんまりやる人はありませんが。桂福團治師匠が持ちネタにしてはります。

寒い中、まだ幼さの残る男の子が蜆を売っております。ある家の前へ行って声をかけますが、中にいる若い衆は買うてはくれません。そこへ親方が戻って参りまして、すっくり買うてくれる。そしてなんで蜆を売っているのかと尋ねますと、男の子が語ります。
父親はおらんで、母親は目が見えん。姉は旦那と商売をしておったんやが、上手いこといかんと借金がかさみ、謝金取りが毎日やってくる。いよいよ戎橋の上から身を投げようとしたとき、偶々通りかかった人が、金を渡してくれたんでたすかったんやが、近所に泥棒が入ったことがあって、急に金回りがようなったのがおかしいというので旦那さんは引っ立てられていって姉さんは病気になって寝込んでしもうた。それで、男の子が蜆を売って暮らしているというんです。
固持する男の子に親方は、母親と姉さんの治療代やというて過分なお金を渡します。
深々と頭をさげて、男の子はて天秤棒を担いで帰ります。
親方が感心していると、若いもんがが腹が立ってきたと言います。
「どうしたんじゃ」
「いや、その戎橋の橋の上でお金をやった人、何で名前を名乗ってやらなんだんかいな、と思いましてな。親方、その年の十二月の十五日でしたか、確か集金に行った帰りがけ、戎橋にさしかかった時でしたかなぁ、若い男女が飛び込もとしてましたがな。うしろからそうっと行って助けて、ぎょうさんお金をやって、名前も名乗らんと帰った。親方、あんたでっせ」
親方も思い出しました。よかれと思ったことが裏目にでてしもうた。そしてその弟にまた恵んでやった。
「あの時に助けてやったんが、俺としてはあの子に甲斐があったというものかなあ? あの子に対して、甲斐があったんかいなあ?」
「何を言うてんねん親方、甲斐(貝)があるさかいシジミ売れてまんねや」

四代目桂文我師匠の「復活珍品上方落語選集」では、この親方は、大阪の南堀江の中川清之助という土地の顔役になっております。十手をを預かる一方で、やくざな稼業もしている。しかし悪い人ではのうて、金が余っているようなところから取り立てて、恵まれない人に施しているという人です。まあ「侠客」と言われるようなお方ですな。由来はちょっとわかりません。

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やしきたかじん追悼

年末に、サンテレビで劇場版「機動戦士ガンダム」の放送があり、そこで、やしきたかじんの「砂の十字架」をブログで取り上げた
それから数日、まさか訃報がでようとは。

歯に衣着せぬ物言いと、大阪への拘りで、大阪を中心とするエリアでは絶大な人気を誇ったエンターテナー。歌手ではあるが、コンサートでもしゃべりの方が長いとか言われるほど、トークが持ち味だった。
酒ににまつわるエピソードや口の悪さが災いした事件も幾多もある。そういう意味では、古いタイプの「芸人」であったのかも知れない。
まあ、「無茶」な人である。
この「無茶」なたかじんが手を焼いた人物がいる。誰あろう、桂ざこば師匠だ。生放送が野球の優勝をかけた試合中継で押してしまい、腹を立てたざこばをたかじんがいさめるという、今からはなかなか想像が難しいような事件がその昔あった。
このとき、たかじんはざこばを「師匠」とは呼ばなかった。「兄さん」と呼んでいた。他の歌手なら、年齢的に近くても「師匠」と呼ぶはずだ。これはたかじんが「芸人」側の人間であることをよく表していると、その時に思ったものである。

「電影殺人王」第二位は周潤發!そして五位には日本の名優が!!

今日傳媒(股)公司の「NowNews」が、《周潤發登「電影殺人王」狂弑295人》として報じたところによると、映画データベースサイト「Movie Body Counts」という、映画の殺人数を集計している奇特なサイトの俳優ランキングで、周潤發が第二位になったという。
元ソースのランキング表は見つけることが出来なかったが、「NowNews」があげているものを翻訳すると、次のようなものだ。

トップは堂々のアーノルド・シュワルツェネガー。そして第三位がシルベスター・スタローン。この二人に挟まれているというのはすごいですね、周潤發。
そして更に驚かされたのが、第五位の若山富三郎。その数226人。しかもこのサイトを見ると、映画・キャラクター別ランキングのトップが『子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』の拝一刀、つまり若山富三郎で、なんと150人。
「射ち合い」とか「射撃と暴力が特色の映画」という口語そのままのタイトル『Shoot ‘Em Up』(2007)の主人公スミス(クライヴ・オーウェン)が第二位で141人。ランボーでさえ第一作『ランボー』では87人。拝一刀(若山富三郎)の剣戟で150人というのがどれだけとんでもない数かは、想像想像できるかと思います。ちなみに『子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』は本編84分。2分に一人以上のペースということになります。

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台湾生まれのパンダ、一般公開。公式チャンネルには映像も一杯。

今朝(1月6日)に日本の新聞各紙も報じているが、台北動物園の子パンダ「圓仔」が一般公開される。「圓仔」は大陸中国から台湾に送られたオスの「團團」とメスの「圓圓」との子で、初めて台湾で生まれたパンダ。
動物園での一般公開は本日6日からだが、その様子はyoutubeの公式チャンネルで公開されてきたし、一日に数時間はライブ映像も配信されてきた。これは今後も続くだろうから、関心のある方はそちらも是非。

謹賀新年、新年快樂、Happy New Year!

明けましておめでとうございます。

昨夜はyoutubeで、台北、桃園、台中、高雄の跨年音楽会を見て過ごしました。
日本時間の午前一時、台湾が新年が迎える瞬間は台北の様子を見ました。台北101の花火を見たかったからです。
香港でも花火が盛大に打ち上げられますが、こちらは生で何度か見たことがあります。残念ながら、台北はまだ現地では見たことがないので、気分だけでもと頑張って起きていました。
その花火の様子がこちらです。


これは、公式映像です。音楽会の途中でこれが入りまして、この後、SHEが出演していましたが、途中で寝てしまいました。

香港の様子は、こんな感じ。観光局による公式映像です。


ビルだけとってみると、台北の方が凄いですが、香港の場合は広範囲にわたって打ち上げられますので、これは甲乙つけがたいですね。